【犬の肉の与え方】鶏・豚・牛の部位・量まとめ健康的なミートライフを!

犬がごはんの中で大好物といえば「肉」。

喜んでくれるからといって、三枚肉や脂身ばかりを

与えていると、たちまち「肥満」になってしまいます。

お肉は、与え方や種類によっては健康の味方にも敵にもなります。

そこで、犬への正しいお肉の与え方をまとめてみました。

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犬は本来「肉食」である

祖先のオオカミから、犬が人間と暮らすようになり、穀物を食べることが出来るようにはなりましたが、

犬の腸は人間よりも短く、動物性タンパク質を消化するのに向いている体となっています。

また、犬の歯を見れば一目瞭然で、人間の歯のように穀物をすり潰すための臼歯はありません。

つまり肉を食べるような身体になっているのです。

犬にとってお肉を摂取することは、良いことだと分かりましたが、

鶏・豚・牛では、どの種類のものを与えれば良いのでしょうか。

鶏・豚・牛の脂肪の違いとは?

そこで肉好きな愛犬にもっと美味しく、健康的な食事をとってももらえるように

知っておきた脂肪の種類の違いをまとめてみました。

含まれる脂肪の性質が違う

犬の体に蓄積されていく中性脂肪は、

・パルチミン酸
・ステアリン酸
・オレイン酸
・リノール酸

ですが、それぞれ性質が違うのをご存知でしたか?

肉に含まれる脂肪酸の種類は2つ

1.飽和脂肪酸・・・常温では白い個体で、融点が高い。エネルギーになりやすいく、消化しにくい。

牛肉は飽和脂肪酸であるバルミチン酸やステアリン酸の含有量が多く赤身でも脂肪が多く

高カロリーで、消化しにくいため肥満・消化不良・軟便に注意が必要です。

2.不飽和脂肪酸・・・常温では液体のため見た目は分からない。融点は低い。

鶏肉は、不飽和脂肪酸であるリノール酸が多く含まれるため、

低カロリーです。

犬に与える鶏・豚・牛のお肉の特徴

ここでは、鶏・豚・牛のお肉の特徴や部位について

まとめてみました。

鶏肉

鶏肉は安く皮以外は、脂肪も少ないため鶏肉を与えている飼い主さんも多いですよね。

我が家の犬もササミ肉は常に冷蔵庫で常備しています。

また、良質なタンパク質を含み、毛づやにも良い必須アミノ酸のバランスもとても良いお肉です。

ただし、与える量や部位によっては肝臓病や食欲不振、肥満を引き起こす恐れもあります。

鶏肉の部位の特徴

ムネ肉・・・柔らかく脂肪が少ない。筋肉強化に効果のあるリジンや肝機能をサポートするロイシンが豊富

モモ肉・・・筋肉質で弾力があるが旨味とコクが強い。鉄分や亜鉛も豊富で被毛にも良い。

ササミ・・・鶏肉に中で一番高たんぱくで低カロリー。柔らかく消化にも良い。毎日与えてもOK。

・・・脂肪が多く旨味たっぷり。被毛の健康には優れているが、皮の下に黄色いところは中性脂肪のため注意。

レバー・・・ビタミン・ミネラル・鉄分が豊富なので粘膜や骨を健やかに保つ。犬の食いつきは良いが与えすぎは食欲不振

出血、などの症状を起こす恐れがあります。

鶏肉の与える量

肉は調理するとカサが減ります。ですので、きちんと生の重さで量って与えましょう。

ペットフードと併用して食べさせる場合は必要なエネルギー量の10%以内が目安です。

1日の目安(中型犬の場合)

部位 目安料(g)
ムネ・皮つき 20
ムネ・皮なし 35
モモ・皮つき 20
モモ・皮なし 30
ササミ 35
鶏皮(ムネ) 7
鶏皮(モモ) 7

鶏肉といっても、部位によってエネルギーや栄養組織が違います。

ワンちゃんが好きだからといって、高カロリーな部分ばかり与えないようにしましょう。

豚肉




豚肉も鶏肉と同様に、手に入りやすいお肉です。

他のお肉よりもビタミンB群が多く疲労回復や代謝に効果的ですので

積極的にワンちゃんの食生活に取り入れていきたいですね。

豚肉は部位が多いので、違いを比べていきましょう。

豚肉の部位の特徴

・・・肉質はやや固く筋が多め。豚肉の中ではたんぱく質・脂質は平均的。

肩ロース・・・肉質は柔らかく赤身で網状の脂肪がある。タンパク質・脂質は共に多め

ロース・・・やわらかく適度な脂肪がある。肩ロースよりタンパク質・脂肪は多い。

ヒレ・・・キメ細かく柔らかい。高タンパクで豚肉に中では脂肪が一番少ない。

バラ・・・やや固く、タンパク質は少なめで豚肉の中では脂質が一番高い

モモ・・・タンパク質は豚肉の中でトップ。赤身で肉質は柔らかめ

豚肉の与える量

鶏肉と同様に生肉の状態で量をはかってください。

他にオヤツを与えている場合は半分位でOK。

1日の目安(中型犬の場合)

部位 目安料(g)
ロース 25
バラ 10
モモ 25~30
ヒレ 30

豚肉の場合は、不足しやすいビタミンB1の補給を目的に摂取しましょう。

そのためには、脂肪が多いヒレなどには量の注意が必要です。

牛肉

牛肉は犬の指向性が高いためオヤツに与えている方もいるかもしれません。

しかし、牛肉は鶏肉や豚肉と違いコラーゲン繊維が多いため

調理すると固くなり消化に時間がかかります。

消化が悪そうといって、サシの多く入った柔らかい牛肉を与えるとカロリーも気になります。

牛肉も部位によって特徴も変わりますので知っておきましょう。

牛肉の部位の特徴

肩(赤身)・・・筋があり肉の色は濃い目。固い部分もあるが旨味も多い。

リブロース・・・背肉の部分で、上質な部位。風味がよく非常に柔らかい。霜降りが入っているものも多い。

サーロイン・・・脂肪が少なく柔らかで嗜好性が高い部位。リブロースほどではないが霜が入っている。

ヒレ・・・脊髄の内側についている肉。脂肪が少なくも牛肉中で最も柔らかい。

モモ・・・脂肪が多い部分と赤身で脂肪が少ない部分がある。脂肪が少ない部分は固く弾力がある。

牛肉の与える量

牛肉は脂肪が多い肉も脂肪の部分も消化に時間がかるため

食べ慣れていない場合は少量から与えるようにしましょう。

1日の目安(中型犬の場合)

部位 目安料(g)
肩(赤身) 25
リブロース 15
サーロイン 20
ヒレ 20
モモ(赤身) 20

生肉は与えても大丈夫?

人間が生肉を食べるように新鮮な牛肉であれば、生で与えても大丈夫です。

我が家のボストンテリアBonにも、たまに与えています。

しかし、普段ドライフードを食べなれていると、牛肉は脂肪融点が高く消化しにくいため

初めての場合は少量に留めておきましょう。

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ドッグフードも安全で高タンパク質のものを選ぼう

お肉だけでなく、普段のドライフードも安心で高タンパクなものを選びましょう。

安価に売られているドッグフードには、コストの安いトウモロコシ類の穀物がカサ増しとして

大量に使われいます。人間の食用に使われているコーンスターチの残りカスを使用する場合もあり

栄養価はほとんど無いと言っていいでしょう。

ちなみに、動物病院で勧められることの多いロイヤルカナンの主原料は穀物です。

安価なフードは、添加物も多く含まれているものもあります。

毎日食べるものだからこそ、良質なタンパク質が含まれた添加物のないドッグフードを選びたいですね。

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まとめ

肉には種類や部位によってそれぞれ違った特徴がることが分かりました。

与える量もあくまでも目安です。

犬種によっては消化に時間がかかることもあるので、ワンちゃんの体質をよく観察しながら

与えてみてくださいね。

お肉を上手に与えれば、ワンちゃんも食事が楽しくなり健康にも繋がります。



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